職場環境の改善に5S活動を

令和4年5月に発表された、令和3年の労働災害発生状況の取りまとめによると、

死傷者数が最多の事故型は「転倒」、次いで「動作の反動・無理な動作」(新型コロナウイルスのり患を除く)となっています。

 

5S活動とは

5S活動とは、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5つの言葉の頭文字「S」をとった言葉で、

安全で健康な職場づくり・生産性の向上を目指す活動を指します。

例えば、社内を「清掃」「清潔」を行うことで足元の動線が良くなり転倒を防止したり、

「整理」「整頓」をすることで無理な姿勢を取らなくてもよくなったり、

労災事故の防止や、職場環境の改善により生産性向上へと繋がります。

 

整理 …不要なものを捨てること

 不要品、誰が管理しているか不明のものがないか。必要か不要か、を定期的に判断する。

 例)傘立て、冷蔵庫の中、部屋の隅、棚の中や上、社有車の中、更衣室のロッカーの上・中、

   机の下、パソコン内のデータ

 

整頓 …使いやすく並べて表示すること

 必要な時に使いやすい収納場所であることを目的として(地震対策も考慮)、余裕を持った収納場所を確保し、

 消耗品は使用する場所の近くに補充品を保管する。

 収納位置が誰にも分かりやすいように表示すると良い(文字や写真)。

 

清掃 …きれいに掃除をしながらあわせて点検すること

 定期的に清掃を行う。

 例)机・棚の上のホコリ、コンセント周辺のホコリ、ごみ箱の周辺、シュレッダー周辺、

   パソコン周辺、水回り、共用の冷蔵庫内、電子レンジ内、窓回り、ホワイトボード(ボード面、ペンを置くところ、イレーサー)

 

清潔 …きれいな状態を維持すること

 共用スペースを清潔に保つ。感染症対策として、消毒薬の管理(使用期限、補充など)、

 職場で感染症が広がらないように手指消毒の環境を整える。

 

しつけ …きれいに使うように習慣づけること

 社内での習慣づけを行う。

 例)ものを使用したら、整頓された元の場所に戻す。補充する。

   離席するときは椅子を戻す。

   ドア・引き出しは開けたら閉める。

 

 

 

5S活動は、期末や大掃除のタイミングから心がけるようにし、それを社内・部署内で定着させるための習慣性が重要と言えます。
新年度も近づいている今、職場内で取り掛かってみてはいかがでしょうか。
まずは一人一人の心がけ・習慣づけとして、自席の周りの5Sから始めてみてもいいですね。
このサイトを広める

お問い合わせ

フクシマ社会保険労務士法人は、長年の経験と裏打ちされた実績、数多い労務士による多面的なアプローチで、お客様をトータルサポートいたします。
ぜひ一度ご相談ください。