【最低賃金改定】時給は求人市場の動向も踏まえて設定しましょう。
投稿日:2021.09.22
皆様ご存じのように、最低賃金額が今年度の改定で全国加重平均額で930円となりました。
大幅な増額改定となり、コロナ禍での対応に苦慮なさった事業主様もおられたのではないかと思います。
<関連リンク>
厚生労働省 令和3年度地域別最低賃金改定状況
<参考>
最低賃金に関するセルフチェックシート
しかし、実際に事務所に寄せられる相談等をみておりますと、ほとんどの事業所の時給はすでに改定後の最低賃金(広島県は899円)を上回っており、事業所の課題は時給を上げる事ではなく、人材の確保そのものにあるように感じられます。
アルバイト・パート求職者が仕事(職場)を選ぶポイントは大きく①時間②場所③時給と言われます。
自社の求人票が他社に比べ、その3点が優位なものとなっているか、見直してみるとよいでしょう。
①時間…短時間(1日2~3時間)の交代制では難しいでしょうか?
週1日の勤務はできませんか?
お子さんや家庭の事情などでのお休みには対応できませんか?
Wワークは可能ですか?
②場所…勤務地を変えることが難しければ、通勤手段の提供や通勤手当の支給などを検討してみてはいかがでしょうか。
職種によっては、テレワークや直行直帰の導入が可能かもしれません。
③時給…時給そのものだけでなく、労働時間を適正に把握し、割増賃金をもれなく支給しているかどうかも重要です。
9月14日 株式会社リクルートが発表した「2021年8月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査」によると、三大都市圏の8月度平均時給は1,099円となり、前年同月より15円、1.4%の増加となっています。昨年度は最低賃金の改定が見送られましたが、それでも15円増加したということがわかります。
このほかにも、ハローワークでも求人票のデータから平均時給や労働条件を公表しているものがあります。
該当の地域、職種での平均時給を参考に、今後の採用戦略を検討されてもよいでしょう。
人事・採用に関するご相談は、お気軽に当法人担当者へお寄せください。